12年です

3月11日。
あの日はとても寒い日で、雪がちらついていました。
今年はとても穏やかで、暖かい日です。

避難所の様子を振り返ると、被災直後はみんなが自分のことを後回しにしてでも周りのだれかを思いやる行動ができていたように思います。
でも日がたつにつれて、いろいろなことが起きてくる。

例えば『避難所のペット』
ペットは家族だから一緒にいたい人と、動物と同じ部屋で過ごせない人。
立場が違うから、あちこちから不満の声が上がる。

数日後、ペット同伴の人とそうでない人は階を分けて避難生活を送ることになりました。
階を分けるのはいいアイデアで、その後不満の声は聞こえなくなりました。

立場や考え方の違うところに『分断』が生まれるのは、いつでも同じなのでしょう。

でも、そうじゃなくて、一人で歩けない人がいたら、できる誰かが手を引いて励ます。
歩けない人が置き去りにされるようではだめなのだ。

野蒜海岸

非常持ち出し袋には『自分より周りのことを考えて行動できる余裕』も入れておきましょう。