栗おこわ
秋彼岸、今日は栗おこわを仏様にお供えしました。
お友達からたくさんの栗を頂いたので、ぜいたくにゴロゴロ入れて作りました。義理の母に『今日は栗だけの栗おこわだよ』と言いながら・・・
栗おこわは義母がこの季節になるといつも作ってくれた、思い出の味なのですが、彼女のおこわは栗のほかにサツマイモも入っています。
まあ、栗はそれなりに高価ですし、かたい皮をむいたり、渋皮をとったりがなかなか面倒です。
そこで彼女が考えたのがサツマイモを使ってのかさ増し。
ところが、娘たちは栗よりもこのかさ増しの芋のほうが好きで、『おばあさん、また作って』とリクエストしてたっけ。
孫の喜ぶ顔見たさに、億劫がらずに作ってくれた義母。
おこわだけじゃなくて、私の着物の反物で縫ってくれた七五三の晴れ着や、自分で作ったパッチワークの亀の子布団で三人の孫をおんぶしてくれたあたたかい背中や、即興のおもしろい子守歌・・・孫たちに惜しみなく注いでくれた愛情が、彼女たちに今でもぎっしり詰まっています。