attitude
何一つ心配事もなく、欲しいと思うものはすべて手に入り、したいと思うことは何でもできる。
世の中は広いから、そんな人もいるでしょう。
でも、ほとんどの人は何かしら心配し、『こうだったらどんなにいいだろう』と満たされない何かを抱えながら生きているはず。
三女が体調を崩して、しばらく一緒に過ごしました。
東京に戻る彼女を新幹線の改札口で見送る時の不安な気持ち。
心配や不安は、案外自分の心次第ということも多いかもしれません。
人間はまだ起きていない“悪いこと”を想定して『こうなったらどうしよう・・・・』などと心配したりするものです。
また『こうだったらいいのに(こうじゃない)』という感情が心をざわつかせてしまうのは、私の場合、ほかのだれかと自分を比較したときのように思います。
以前勤務していたホテルのお客様が、”attitude”と書きながら「roseさん、“心ひとつ”ですよ」と話してくださいました。
物事をどうとらえるか?そのとらえ方次第なのだと教えていただきました。
夫に弁当を持たせて送り出してから、仕事に出かけるまでの時間を針仕事をして過ごします。
一針一針。針仕事は心を整えるにはもってこいです。
無心に針を運んでいると、しなくていい心配や周りとの比較などの余計なものがとり払われて、物事をシンプルにとらえることができます。
三女はきっと元気になってくれるでしょう。
たくさんの刺繍糸に囲まれて、好きな針仕事ができて、そして傍らに美しい2匹の猫がいる幸せ。
ほかに欲しいものなど何もないと思わせてくれるのです。